先日、とてもびっくりすることを教えていただきました。
よく講演をされている西田先生という方がいらっしゃるんですが、講演会でお客さんを半分に分けて、こう聞かれるそうなんです。
「みなさんは今、全員1000万円の借金があると過程して下さい。給料は一ヶ月15万円です。その状況を感じてみて下さい、給料15万円で1000万円をどうやって返す?」
状況を感じてもらいます。
「これから借金をどうやって返済しようかを考えてもらいますが、中央から右半分の人は下を向いてこれからを考えて下さい。一方、左側の人は少し上を向いてこれからを考えて下さい、さぁどうぞ」
それで、右半分の方々は下を向いて、左半分の方々は少し上を向いて、少しの時間考えてもらうそうです。
二分後経過。
「それでは聞きます、下を向いて考えた方でよっしゃこれから頑張れる!って思えた人、手を挙げて!」
って言うと、まったくいないか、手をあげたとしても1人か2人だそうでございます。
そして、「じゃぁ上を向いて考えた方に聞きます、よっしゃこれから頑張れるって思えた人、手を挙げて!」
って聞くと、
なんと
なんと
半分以上の人が手を挙げるそうなんです。
下を向いて考えるか、上を向いて考えるかでこんなにも違うのです。
すごくないですか?私は本当にびっくりいたしました。
あなたは、辛いときや困った事が起こった時は、上を向いてますか?それとも下を向いてますか?
下を向いて考えると気持ちが落ちてしまうけど、上を向いて考えたら気持ちが前向きになるんです。
これは実際に脳の錯覚から起こるそうでございます。
もちろん、お子さまを亡くされた哀しい出来事も、そのことについて下を向いて考えるか、上を向いて考えるかでもまったく違ってくると思います。下を向いて考えていても、どんどん辛くなってしまうかもしれませんが、上を向いて考えると、きっと前向きな心を感じられることでしょう。
前向きな気持ちになることによって、あの子の宿られた意味やあの子の笑顔のためには自分にはなにが出来るのかということを考える心のゆとりが出来てくるのです。
あなたの笑顔、やさしさ、穏やかな心、感謝の気持ち、手足が動くことの幸せ、信じる心。
いろんな前向きな感情が芽生えてくることでしょう。
お子さまは、そういう前向きなお父さんやお母さんが大好きでございます。
辛いときこそ、上を向いて、乗り越えましょうね。
副住職 藤田晃秀
COMMENT FORM