昨年は、本当に悲しい大震災がおこり大変な1年でございました。
今年も私にできることとして、毎朝の勤行の後、被災地の復興を願って特別祈祷をさせていただくことと、今までと変わることなく支援金(義援金)の募金活動を行ってまいりたく思っております。
どうしても、月日が経つと、支援金(義援金)があつまらなくなってしまいがちですし、周りの心も離れてしまいがちでございます。私は阪神大震災を経験した1人でございますので、そのことをよくわかっております。
だからこそ、月日が経っても震災前の状態まで復興したといえるまでは、いつまでも、温かい心を被災地に届けるけることができればと思い、活動を続けてまいります。
そして、もちろん、召されたお子さまのお供養についても、ご両親の悲しみのお心をくみとり、真心を込めて大切にさせていただく思いで一杯でございます。
お子さまを亡くされた方の悲しみのお心も、痛いほどわかります。
召されたお子さまの救済、そして心を痛めてらっしゃる方の救いは、常光円満寺に与えられた使命でもございます。
いつも申上げていることなので、お分かりかと存じますが、お子さまは決して親を苦しませるためや、哀しませるために宿ったわけではございません。
生きていく中で、人として大切な心を伝えるために宿られたのです。あなたを母として選んで、お慈悲を教えに宿られたのでございます。あなたの心の成長をねがっているのです。
どうか、お子さまのためにも、しっかりと向き合って乗り越えていこうとする前向きな勇気を大切になさってください。
まず、皆様方に心がけていただきたいことは、あの子を想い描くお姿でございます。
どうしても、召された赤ちゃんを想うときは赤ちゃんの哀しんでいる姿を想像してしまいがちですが、哀しんでいる姿ばかり描いても、いつまでも悲しみを乗り越えることができません。
赤ちゃんは、いつも優しくあなたを見守りくださっているのですよ。
赤ちゃんを想うときは、必ず『優しい笑顔』を思い描くようにいたしましょう。
『悲しい存在』から『温もりある存在』へと、心を切り替えるだけで、とても心が楽になることでしょう。
時にあの子を想い涙をされることもあるかと思いますが、お子さまを『温もりある存在』だと感じることができるようになれば、流す涙は、悲しみの涙から、温もりの涙へと変わってくることでしょう。
温もりの涙は、とても美しい涙でございます。またその心の移り変わりも美しいものでございます。
常光円満寺の水子供養は、決して懺悔や除霊などではございませんよ。
常光円満寺の水子供養は、あなたの愛情あふれる想いを、召された赤ちゃんにお届けして、優しく見守りくださるようお願いするものでございます。
本年も精一杯、精進いたしますので、宜しくお願いいたします。
合掌
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