お地蔵さまや水子さまは、「慈悲の心」をお持ちです。
慈悲の心とは、「愛」と「許し」の心でございます。

中でも、許しのお心はとても大切です。
と申しましても、許すというのは、とても勇気がいりますし難しいものです。

あなたには、さまざまな過去がございましょう。
永い人生、時には苛立ちを覚えたり、憎しみを感じたりすることもあったことでしょう。
その過去の出来事は、心の傷となって残ってる方もいらっしゃるでしょう。

許しの心が大切だって申し上げました時、皆様方の頭に誰か浮かびましたか?

もしかしたら、親かもしれないし、彼氏かもしれない。
伴侶や兄弟や知り合いの方、会社の上司かもしれません。
それは、自分自身かもしれない。

頭に浮かんだ方をイメージしてください。
そして、「あなたを許します」って言葉に出して言いましょう。
それが自分自身であれば、「自分を許します」って言うと良いでしょう。

許すことができなければ、単なる「キズ」で終わってしまいますが、許しの心をもって、その出来事から学べば「キズ」は「キズキ」に変わり感謝の気持ちがあふれ、その出来事によって未来のしあわせの扉を開くことが出来るのです。

苦しい経験や辛い経験は、決して無駄ではございません。
苦しい経験は自分自身を成長させる大切な出来事です。
これらの経験に不平不満を覚えるのではなく、許しの心と困難にたちむかう勇気が大切でございます。
その試練を乗り越えたとき、人としての優しさや思いやりの心を授かることができるのです

お地蔵さまやあの子は慈悲のお心をお持ちでございます。
どんな事情で召されたお子さまであっても、あなたを許し、あなたを愛してくださいます。

今度は、あなたが許す番です。

お子さまにとっての喜びは、あなたの愛だけでなく、人としての心の成長でもあるのですよ。

あの子の笑顔のためにも、心の「キズ」が、素晴らしい「キズキ」になるように心がけましょうね。
合 掌
副住職 藤田晃秀

【追伸】
召された赤ちゃんの供養は毎日、真心を込めてさせていただいております。
常光円満寺の水子供養は、お子さまの救済だけでなく、ご両親に前向きな気持ちになっていただく為の心のケアも大切にしたお供養でございます。
まだ、お供養していないお子さまがいらっしゃいましたら、是非お供養してあげてくださいね。
もちろん、ご相談などにも心をもって応じさせていただきます。

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