副住職でございます。本年も宜しくお願いいたします。

昨年、私の身内の不幸がございました。

その日の朝まで元気だった人が、急に逝ってしまいました。

まだまだこれからという矢先の、あまりにも、はかない最後に、残された私や家族は、悲しみと虚しさにあけくれる本当に辛い毎日が続きました。

そんな悲しみにくれていた弱い私を立ち直らせてくれたのは2つの救いがあったからでございます。

1つはお参りくださる皆様方の姿でございます。

先祖供養や水子供養などのお参りの方は、いつも笑顔で接してくださいますが、みんな、あの悲しみや苦しみを抱えているのですね。
その悲しみを乗り越えての笑顔なのだと改めて痛感いたしましたし、その姿は私に大きな勇気を与えてくれました。

もう1つの救いは、故人との付き合いのあった方でございます。
多くの知り合いの方から、生前のことを教えていただきました。
ずっと無口だと思っていたのに、本当はよくしゃべる愉快な方だったなことや、花などの植物の名前や育て方に詳しく、動物なども愛する優しい人柄、気の張らない性格、いろいろな表情が伺えることができました。

ちゃんと、みんなの心の中に生きていたのです。

そして今、私の心の中では、生前とはまったく違う表情で生きています。


皆様方の心の中には、可愛いお子さまが生きてらっしゃることでしょう。
決して、多くの方の心には生きていないかもしれませんが、この世に見ることが叶わなかったお子さまは、あなたのすばらしい想像力によって、どのような表情にも生まれ変わります。


本年の私の目標は「おかげさま」にすることに決めました。

昨年は多くの「おかげ」をいただいて、「笑顔」取り戻すことができました。

それに私たちは、目に見えないところで多くの「おかげ」をいただいて生活をしております。
そんな「おかげ」に「さま」をつけさせていただいて「おかげさま」
不思議と心が和む、いい言葉ですね。

この「おかげさま」の心を大切に、本年も真心を込めて、大切に水子さまのお供養させていただきます。

COMMENT

今月、円満寺さんに水子供養に行かせて頂きます。
深い悲しみの中にあったのですが副住職様のブログを見させて頂き、前向きに生きていかないといけないと思いました。
ありがとうございます。
そして、私と彼が心底愛してる我が子をどうぞよろしくお願いします。
2010/01/20(水) 15:41 EDIT DEL

COMMENT FORM

以下のフォームからコメントを投稿してください