私たちは、いろんな意味で逆境にあうことがあります。
病気になった。
彼氏(彼女)と別れた
会社をくびになった。
愛する人がなくなった。
事故にあった。
お腹の赤ちゃんとのお別れした。
そのときに考えていただきたいのは、仏さまは決してあなたが憎いこんな仕打ちをされた。そんな風に思わないでほしいのでございます。
こういう話がございます。これは脳の癌にかかられて、余命あと一年と宣告された方からのお話です。
『私は、癌になったとき、もう神も仏もあるものかと恨みました。しかし今になってようやく仏さまの心がわかるようになりました。
それまでは、仕事ばかりで、子供が起きる前に出て行き、会社から帰ると子供が寝ている、そういう生活をしていました。
しかし癌になったために、勤務が変わり、毎晩、家族一緒に食事をするようになりました。また、週末は、子供たちと一緒に遊ぶようになりました。
それまでは子供の寝顔しか見たことがなく、子供からいわせれば、お父さんなんか何もしらない。お父さんの顔なんかみたことないといわれて当然の生活をしていました。
しかし、癌になったおかげで、家族との絆が生まれました。
私が思い描く子供の顔は、寝顔から笑顔にかわりました。今は子供の得意なスポーツや、好きな食べ物もわかります。
もし、以前の私が交通事故などで死ねば、自分は子供たちの心に何も残らなかったと思います。しかし仏さまが、配慮してくださったおかげで、しっかり子供に想い出を残して死ぬことが出来ます。
今はこの癌をあたえてくださった仏さまに感謝しています。』
病気になっても病人として明るく生きておられる方もおいででございます。
金持ちがよくて貧乏が悪いと思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、金持ちであるがゆえに家庭のトラブルを招いている方もいらっしゃいます。
金持ちイコール幸せではない。貧乏イコール不幸ではないです。
仏さまは、あなたはこの逆境に耐える力をもっているからこそ、試練をお与えくださるのでございます。それ以上に大切なものを与えるために・・・
それがわかった時、私たちは救いがあるのだと思います。
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