常光円満寺は、ありがたいことに、男性一人で水子さまのお参りにこられる方も多くいらっしゃいます。

その中で、もう3年ほどになりますが、男性一人で毎月、命日に花束をもって来られる方がいらっしゃるんです。

お話をきくと、いつも同じ花屋さんで買うそうなんですが、半年くらい経ったある日、店員さんに「いつも彼女へのプレゼントですか?」って聞かれて、正直に「生まれることのできなかった赤ちゃんへの贈り物なんです」って答えたそうです。

すると、次の月から、店員さんが、可愛らしい花を一生懸命、選んでくれたり、残しておいてくれたりするようになったそうです。また、花言葉もふまえて、いつも店員さんと楽しくお花を選んでいるそうでございます。

「今では花博士ですよ」って笑って答えてくれました。
そして「あの子を想うようになって、人とのつながりが増えたように思います」っておっしゃってくれました。

あの子が導いてくれた、人と人とのつながり、とても素敵ですね。


先日は、とてもすばらしい贈り物がございました。

水子供養のお申込をされた女性の方が「乳児用の靴下も一緒にお供養してほしい」と言われたんです

お話をきくと、その靴下はご自身が赤ちゃんの時に履いていたもので、自分の子どもが産まれたら履かせてあげようと思い、26年間大切に保管していたものだそうです。

「この世に産まれてくることはできませんでしたが、赤ちゃんは間違いなく私の初めての子どもです。
これから寒くなりますし、暖かい靴下を履いて元気に天国に昇っていけるように…
何もしてあげられなかった私のせめてものプレゼントのつもりです。」
とお話くださいました。

私はその小さな小さな靴下を、手にとった瞬間、とてもとても暖かいものを感じて、涙があふれてきました。

26年の歳月を経た、あの子への最高のプレゼント。

精一杯、心をこめてお供養させていただきました。


水子さまに逢いにこられる方は、みんな口にださずとも、本当にいろいろな思いを込めてお参りやお供養されていることを身にしみて感じております。

誰かのために、何かをしてあげようって思っているときは、とても優しい心の状態でございます。

とくに、「召された赤ちゃんのために…」というのは、男女の愛とは違い、見返りを求めない慈愛に満ちた贈り物。

そんな想いのいっぱいつまった地蔵堂。

水子たちは、たくさんの愛情に包まれて幸せだと感じられることでしょう。

今はクリスマスのプレゼントでいっぱいでございます。

常光円満寺に来られた方が、温もりと優しさの癒しに包まれることを願って…。

副住職 藤田晃秀

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