すべての仏さまは、とても優しくて温かいお心をお持ちでらっしゃいますね。そんな仏さまと私たちの大きな違いは「慈悲のお心」の大きさでございます。
皆様方の周りに「仏さまみたいな方だ」といわれる方はいらっしゃいませんでしょうか。その方は、人より「慈悲のお心」が大きい方でございます。
では「慈悲のお心」とは、どのようなお心のことでしょう。
簡単に申し上げますと、「愛」と「許し」でございます。
仏さまは、すべてを許し、すべてを愛し、温かく包み込んでくださるお心をお持ちでらっしゃるのです。
「愛」には、すばらしい力がございます。
愛ある言葉は相手を元気づけます。愛ある行動は、相手に感動をあたえることができます。愛は生きる勇気を与えることができるのです。
そして、「許し」も、とても大切です。
許すということは、相手のためだとお思いかもしれませんが、自分の心の救いのためでもあるのです。許しの心がなければ、恨みや憎しみの心とともに苦しい時間を過ごさなくてはなりません。相手を許すことによって、恨みや憎しみの心が消滅して、再び笑顔を取り戻すことができるのです。
また、相手を許すことにより、すばらしい贈り物を授かることができます。それは、心の器でございます。相手を許すことによって、ご自身の心の器が少しずつ大きくなるのです。その器は、人々の哀しみや苦しみをも受け入れられる温かい器でございます。
この「慈悲のお心」が大きければ大きいほど、多くの方に愛され、慕われるようになるのです。
美しい天国にいらっしゃるお子さまは、お地蔵さまから「慈悲のお心」を、ちゃんと学ばれてらっしゃいます。
私たちは人間だから、時にはイライラしたり、感情的になったりすることもあるでしょう。失敗したり挫折したりすることもございます。
そんなときは、優しいお子さまの姿を想像してください。あの子は、どのようなお母さんでも、ちゃんと許してくださり、そして愛してくださいます。
私たちも、お子さまに負けないよう「慈悲のお心」を少しずつ大きくする努力をされてはいかがでしょう。天国の赤ちゃんは喜んで応援してくるはずですよ。
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